少しずつが大きい
毎週、少なくとも一回は日本語レッスンをするようになったとはいえ、
スラスラ話せるようになるのは難しい。
語学をやったことのある人は、わかると思う。
「毎日、コツコツ」
この道のりが長くて遠い。
なかには、上達の早い人もいるが、
それは、相当その言葉が好きか、仕事で必要、もしくは留学など、何か特別な事情がある場合が多い。
そう考えると、1年間の研修のために日本に来たブラジル人は、
日本語が必要なはずなのだが、10人で来ているうえ、
機械は、「見て覚える」ので、なんとかなる。
それにポルトガル語ペラペラの日本人社員のIさんがいるので、
必要なときは通訳してもらえる。
そのためか、彼らには必死さはなく、どこかノンビリしていた。
そのなかで、リ-ダー的なノルベルトは、単語だけでも日本人と話そうと意欲があり、
毎日、少しでも話そうとしていた。
工場内や廊下で会うと「こんにちは!げんきですか?」と笑顔で話しかけてくる。
ゆっくり、簡単な単語で話すと、ちゃんと理解していて感心していた。
半年経つころには、簡単な日常会話もできるようになり、周りの人たちも驚いていたほどだ。
覚えた単語を書いて、口にだす。
何回も使って話す。
簡単そうだが、これがなかなか難しい。
毎日、少しずつ。
これが「語学上達」の道。
私は、日本語を教えているうちに、語学の勉強の仕方を改めて教わった。

